ケルト民族 Celts (英語)
…「卓越した者」。
cf. ケルト Celt は、自称で「卓越した者」の意味。ギリシア語で「石斧」?
ラテン語の呼び名ガリ Galli に地名接尾語の -ia を付けたものがガリア Garllia 。
「ガリー(「よそ者」)人の地」を意味するローマ人による呼称で、ラテン語のガリ
ー Galli 「ガリー人」に地名接尾語の -ia を付けたもの。ガリーはゲルマン語の walxoz
「よそ者、外人」が変化したワル walu に由来。これは英単語の地名ウェールズ Wales
「よそ者、外人」や、スコットランドに多い男性の名 Wallace ウォレス(13世紀末
から14世紀初の独立運動の英雄としてウィリアム=ウォレスが有名)にも通じる。
ケルト人の他の呼び名は、フランス語でゴール Gaels 、スコットランドやアイル
ランド語で Gael ゲール。
ケルト人共通の太陽を崇拝する元来の信仰における司祭を、ドルイド druid と呼ぶ。
これはカエサルが記した呼称で、古いケルト語の druid ( dru 「楢<ナラ>の木」と
wid 「知る」)をラテン語 druides として英語化したもの。よって、「楢の木(オーク)を
知る者」を意味する。ちなみにプリニウスは、宿り木(寄生木)をもつ楢の木が、神に
選ばれた特別な楢の木として特に神聖視されていたと記している。
オーク oak とは、ブナ科コナラ属の総称だが、常緑樹の樫というより落葉広葉樹
の楢に当たる。